【金彩襖絵】花鳥【塩沢歓甫】蔵出品買取専門【アドア東京・世田谷通り店】世田谷区・渋谷区・港区・目黒区
2021年7月27日
品名:金彩襖絵二枚組 花鳥
作家名:塩沢歓甫
サイズ(約): 幅/79.7cm 厚さ/3cm 高さ/175.6cm ×三枚
○鎌倉の旧家の蔵出し品で塩沢歓甫作の金彩襖絵三枚組です。
【襖絵とは】
現在ではあまり行なわれなくなってしまいましたが、昔は襖(ふすま)にたくさんの絵が描かれました。描かれる題材も山水(風景)画(さんすいふうけいが)、人物画(じんぶつが)、花鳥画(かちょうが)、走獣(動物)画(そうじゅうどうぶつが)などさまざまで、しかもそれらは部屋ごとに描き分けられていました。ですから、華やかで美しい花鳥画の部屋の襖を開けてヒョイと隣りの部屋をのぞくと、そこはガラリと雰囲気の違う雪景色の山水画の世界だったりするわけです。いまの私たちが家の中で絵と触れ合うとすれば、せいぜい壁にかかった小さな絵くらいのものですが、昔は部屋全体、建物全体でいろいろな絵を味わう(鑑賞する)ことができたのです。すごくぜいたくなくらしだったとは思いませんか。
しかし、こういった襖絵も古い時代のものはあまり数多くはのこっていません。屏風や掛軸(かけじく)のように、簡単にたたんだり、まるめたりできないので、火事が起ったりすると、持ち出しにてまどり、たいていは建物といっしょに焼けてしまうからです。また、いつも建物の中に゛出しっ放し″にしてあるのも良くありません。襖絵の紙には掛軸のそれよりもやや厚めの丈夫なものが使われていますが、それでも長く日光があたったり、温度や湿度が大きく変化すると、すぐにボロボロの状態になってしまいます。こうしたことを考えると、少ないながらも室町(むろまち)時代や桃山(ももやま)時代など、いまから4、5百年も前に描かれた襖絵がのこされていることは、ほとんど゛奇跡″ に近いといってよいのかもしれません。別の見方をすると、それだけ大切に扱われてきたということなのでしょう。
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